2025-03-28
坂本龍一「音を視る 時を聴く」
今月いっぱいで終了ということで
前売り券はとっくにソールドアウトになってしまった
坂本龍一展「音を視る 時を聴く」@東京都現代美術館。
僕らは3週間ほど前の比較的空いている平日に行ったのですが
それでも、入場は20分待ちでした。
本当にどれもこれも、印象に残る作品でした。
まず最初は映像作品「TIME TIME」
水の舞台に現れる宮田まゆみの笙、田中泯の動き。
あー、やっぱり、去年の新国立劇場の舞台
「TIME」観に行っとけばよかったなと思うも
後悔先に立たず。
アピチャッポン・ウィーラセタクン(ブンミおじさん大好き)とのコラボレーション作品。
ティルダ・スウィントンの寝姿や、
タイの人々の日常を切り取ったいなたい映像に、
デビッド・シルヴィアンの詩の朗読が響く「Life Life」の音楽が絡まり、
なかなかほっこりして良かったな。
高谷史郎とのコラボレーションによるasync-immersion tokyo。
7年前ワタリウムで体験した時は、
5.1chで再生されていた設置音楽「async」が8.2.2.2chにバージョンアップ。
映像もでっかくなって、内容もバージョンアップされていて
とにかく映像と音楽に包まれる感じでした。
この展覧会、唯一残念だったのは
静謐な空間で、音楽と映像を浴びるように
体験してこその作品がメインだったのが、
黒山の人だかりで、
人々の頭越しに映像を見たりしなければならず、、、
それが残念と言えば残念。
ま、それだけ人気の展覧会だったので、仕方はないんですけれどね、、、。
資料アーカイブのコーナーで
思索社カセットブック第一弾の「Avec Piano」が展示してあったのは
個人的にちょっと嬉しかったです。
館内最後は、坂本龍一の演奏データを奏でるMIDIピアノと
動画を重ねる事によって「生演奏」を再現していました。
「シェルタリング・スカイ」が沁みます、、、。
中谷芙二子、霧の彫刻とのコラボレーション。
もやもやの中で、くるくる廻ったりして
たっぷり遊んでから帰りました。
きっと、何年経ってからも思い出すだろう、貴重な展覧会でした。
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