猫にモグラ
またもや猫のはなし。
うちの猫はその身体の大きさからそう推測したのだけれど、生後およそ半年くらいの時に、
ふらりと現れ、やがて住み着き、そして飼われる事となった。
それまでは自然豊かなこの辺りをねじろとして
ワイルドライフを生き抜いてきた、いわゆる野良猫だった訳だ。
よって、飼い猫となった今でも
甘えん坊で愛くるしい仕草や表情の裏には、しっかりとワイルドな顔を持っていたりする。
庭で遊んでいる姿を見ていると、
突然凶暴なハンターと化し小動物を狙っている姿をよく見かける。
その表情は我々がよく知っているいつもの猫のソレではない。
発する空気はまさしく野生そのもので、まるで別人ならぬ別猫のようだ。
さて、そんな理不尽な襲撃者の犠牲になるのは
トカゲや蛇、ウグイスなどの小鳥、ネズミ等など…、
一度などはかなり大きい山鳩を捕まえてきて
我々を慌てさせたりもした。
(上の写真は執拗に獲物をいたぶる極悪猫の様子。
ま、彼女も抑えきれぬ本能のままにやってるのだろうが…)
で、今日も犠牲者が出る。
今回の犠牲者はモグラ。
こんな感じです。
かわいそうに、無理やり地上に引っ張りだされたらしくキューとのびちゃってる。
ところで、僕はこの地に来るまでモグラというものを見たことがなかった。
もちろん、絵やイラスト等のキャラクターとしてはすっかりお馴染みのモグラだけど、
これまでの都市生活の中にはその姿を間近でじっくり見る機会というのは、
なかなか入り込んで来るものではなかった。
ビバ田舎生活。
で、しげしげとモグラを見てみると…、
そのぷっくりとした胴体や、つややかな毛並み、
そしてトレードマークの鋭い爪を持った平たい前足、尖った鼻…、
そのどれもが、なかなか愛嬌があって可愛らしい。
ゆえにネコがモグラを襲うのを見つけた時には
僕も妻も声をあげて止めたりもするのだが、
残念、今回も間に合わなかったようだ。
合掌。
ちなみに今回の記事は
「えー、私もモグラ見たことがない。見たい見たい。」という
とある都市生活者からのたってのリクエストを受けて書いてみたものです。
ビバ田舎生活…