2015-04-27
by Yla

黄色い花

 

この家に移り住んでから早いもので5度目の春。

東京の暮らしでは考えられなかったが、土地がまだふんだんにあるこの辺りに相応しく、

この古家にも先の住人が残した100坪ほどの庭がついていて

そのおかげで庭のある生活を堪能させてもらっている。

 

さて、先の住人は黄色い花が好きだったのか… 、

この季節には、黄色い花たちがリレーのように咲き続ける。

 

まず、

まだまだ寒さが残る庭に一番乗りで咲き始めるのが蝋梅。

しばらく間があって、桜の季節になってくるとレンギョウが咲き始める。

時を同じくして黄梅も咲く。

そして、満を持して山吹が咲く。

 

一口に黄色と言っても、

それぞれに違う、それぞれの黄色だ。

蝋梅の黄色は、ちょっとくすんだ黄色。

花びらは微妙な不透明さを持っていて、それが蝋細工の花に見えるのがその名の由来。

 

レンギョウは明るい黄色。

黄梅も同じく明るい黄色だが、

細い花がびっしりと咲くレンギョウと違い、やさしく、絵に描いたような花びらの形。

よって、その黄色は、なんとはなしに柔らかい気がする。

 

山吹の黄色は、ヤマブキ色というだけの事あって濃い黄色。

力強い黃色に説得力がある。

そして、なにより葉の明るい緑色とのコントラストが、とてもさわやかで気持ちいい。

さて、そんな山吹の盛りもそろそろ過ぎたようだ。

 

 

これで、うちの庭の黄色い花リレーも、とりあえず一段落。

リレーのアンカーは、秋の金木犀までおあずけ。

 

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