2010-08-15
by Yla

お盆だし蓮の話をもうひとつ

先のブログで察していただけるだろうが、私は蓮の花が好きなのだ。

 

さて、この蓮フェチはいつから始まったことなのだろう?
思い起こすこと17年前、初めて行ったバリ島旅行。
行く先々そこかしこに咲き乱れる花蓮に、陶然としたのがそもそもの始まりではなかろうか、、。

特に島の中程に位置する踊りや絵画に代表されるバリ芸術の中心地、ウブドではよりそれが濃密になる。
ネカやプリ・ルキサンといった美術館では、
収められている素晴らしいバリ絵画の数々に圧倒されるのはもちろん、
その庭のあちこちに配された蓮池の美しさに大いに魅了させられた。

 

また、ウブドの中心プリサレンアグン宮殿にほど近い、その名もカフェ・ロータス。
美しいヒンズー寺院と蓮池を眺めながら食事が出来るこのカフェは、
最初に訪れた時から大のお気に入りで、以後バリに行く度には必ず立ち寄る場所になった。

 

最近はすっかり行く事が出来ず、遠い思い出の地になってしまったバリだけど、
今でもよく熱帯特有の湿った空気に包まれた彼の地の蓮池風景を思い出す。

ありていな表現になってしまうが、それはまるで「極楽」のような風景だった。

 

カフェロータスで遊ぶ少女と蓮花をコラージュした作品’93

 

さて、そんなきっかけで沸き上がった私の中の蓮フェチだけど、
それ以後は、ベランダの片隅でちまちまと蓮や睡蓮を育てて楽しむという
まことにささやかなものであった。

 

ところが、外房に引っ越して来て初めての夏を迎えることとなるここ最近、
その蓮の花への想いがにわかに熱を帯びることになっている。
と言うのも、家の近くに素晴らしい蓮池を次々と発見したからである。
まずは偶然散歩の途中に発見した太東の蓮池。
ぼんやり歩いていると目の前にびっしり咲き誇る大きな蓮群が忽然と現れ、
まるで、いきなり夢の世界に迷い込んでしまったかのようだった。

 

太東の蓮池

 

次に発見したのはいすみの蓮池。
これは偶然ではなくネットで調べてから行った。
豊かな自然とのふれあいを提供する「いすみ環境と文化のさとセンター」。ここの蓮田が見事だ。

12インチLPサイズくらいの大賀蓮をはじめ、いろんな種類の見事な蓮たちが我も我もと咲き乱れている。
太東の蓮が自然発生的なワイルドロータスならば、
こちらは丹精に手を入れられたロータスショーといったところか。

 

いすみの大輪の大賀蓮

それ以外にもあちこちに蓮池を車で走っていると見かけるし、
時期的にはちょっと盛りが過ぎた感じだけれど、それでもまだまだ奇麗な花を咲かせている。

で、朝早くからそんな蓮池に出かけては、ぼんやりうっとりと花を眺めている。
、、、となかなか充実したロータスライフを送る日々である。

 

 

オマケの話をもうひとつ。

今はまさしくお盆のまっただ中だが、
一ヶ月ほど前から、このあたりの大型スーパーやホームセンターの入り口付近が、
様々なお盆グッズであふれかえったのには正直オドロイた。
こんなのはやはり東京では考えられないもんね。
で、その充実したお盆グッズを興味深く見てみると、
蓮の花モチーフのデザインがそこかしこにあしらわれていて、
これも蓮フェチにはたまらないグッズ展開となっている。

 

うーむ、盆提灯ってシブい、、、欲しいかもしれない
けど、意外に高価いのね。

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