2021-09-23

「クリストとジャンヌ=クロード」川村記念美術館

先日、久しぶりに佐倉にあるDIC川村記念美術館に行ってきた。
お目当ては「クリストとジャンヌ=クロード 包む、覆う、積み上げる」だ。
クリストを知らない人もちょうど今、パリの凱旋門が
布にすっぽりと包まれた様子をニュースなどで目にしたのではないだろうか。

 

今回の展示は、構想段階の縮尺模型やコラージュ、版画16点のみ。
実現出来ていないプロジェクトは、こうした構想段階のコラージュなどでしか見る事は出来ない。
実際の作品も包んだり、囲んだり、積み上げたりして、
しばらく展示したらすべて撤収してしまうから何も残っていない。
残るのは人々の記憶と記録写真のみだ。

あれほどの大規模なプロジェクトは莫大な費用を要したはずだが
スポンサーを付けず、どこからも一切の援助を受けなかったと言うから驚きだ。
自身のコラージュやドローイング、包んだ布の切れ端などを売って費用を捻出したらしい。
その理由は、作品に何の制約も受けたく無かったから。

 

クリストと全く同じ生年月日だった妻ジャンヌ=クロードは2009年に急逝し、
クリストは凱旋門が包まれた約16ヶ月前
その完成を見る事なく逝去した。

 

コロナで疲弊したパリの人達が、
未だかつてない姿の凱旋門を前に、拍手をし、輝く笑顔で見ていた。
この目で見る事は叶わないけれど、その人々の姿に感動した。

敷地内のレストラン「ベルヴェデーレ」で
お庭を見ながらランチ

館内の茶席でも、お庭を見ながらひと休み

オマケで貰ったDon’t touch バッチ

 

 

・「クリストとジャンヌ=クロード 包む、覆う、積み上げる」

・レストラン「ベルヴェデーレ」

・茶席

 

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