2009-10-10

部長の嫌いな事

部長はお留守番が嫌いだ。
小さい頃、身体が弱く丸1日も目が離せないような状態が長く続いたので、
一人に慣らすという事がほとんど出来ず、誰かがそばにいるのが当たり前になってしまったのだ。
部長でなくてもお留守番は嫌いだろうが、彼女の場合はちょっと病的だ。
出かける用意を始めると、すぐに落ち着きが無くなり、そして、飛ぶ。
ピョンピョンと私や1号のお腹のあたりの高さまで飛び続ける。
足が折れそうな勢いで飛び続けるので、抱きかかえて阻止しないととても危険だ。
身体を張って、置いていくなと訴えるのだ。
その様子はあまりに激しく、ちょっと、異常だ。

 

ただ、いつもそうとは限らない。
こっちが今日は絶対ダメ!という確固たる決意を持っている時はなぜかそれを了解しており、
悲しい声をだして鳴き、その場で固まっている。
ショックすぎて動けなくなっているのだ。

 

どちらにしても、毎回ドラマチックな事だ。

 

ちなみにお留守番中はどんなにお腹が空いていても喉が渇いていても飲まず食わずで通しているようで、
私たちの顔を見て安心すると、やっとご飯を食べたり、お水を飲んだりしだすのだ。
大好物のおやつでお留守番をごまかそうとした事もあるが、その時だけは全く見向きもしなかった。

 

さて、そんなショックなお留守番の後、私たちが家に帰ってくると、当然ながらとても喜ぶ。
体当たりをしたり、ペッタリくっついてきたり、身悶えたり…と、そりゃもう大興奮だ。
その後は、決まって自分のオモチャばかり入っている入れ物の所へターーーッと走って行き、
上機嫌で何かオモチャを出してきては、ハミハミしだす。
彼女にとってオモチャで遊ぶというのは、平和の印なのだ。
だから、お留守番中にオモチャで遊ぶなんて事はあり得ない。
気がつくと沢山のオモチャを1ヶ所に並べて満足そうにしている。

そうやって散々騒いだ後は、ご覧のように平和な顔をして寝ている。
いつも、この繰り返し。

あの激しさが嘘のようだね。

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