2021-09-20

カラスウリ

カラスウリ。

赤い実の印象が強いけれど、この時期は青々としていて縞々模様が可愛いらしい。
これから寒くなるにつれ、緑から黄色、オレンジ、赤へと変わってゆく。

 

名前の由来はカラスが好んで食べるとか、カラスぐらいしか食べないだとか
諸説あるようだが、熟すると苦くてカラスも食べないらしい。

 

 

面白いのは別名で「玉梓、玉章(たまずさ)」。

 

我ら世代が「たまずさ」と聞いて思い出すのは
NHKの人形劇「新八犬伝」の、“我こそはぁ玉梓が怨〜霊〜”
これに尽きる。

 

辻村ジュサブロー氏の作る人形達は、個性豊かで素晴らしいのだが
まぁ、この怨霊と来たら見た目も声色も何もかもが、おどろおどろしくて
当時の子供達を震え上がらせていた。
お話は全然覚えていないのに、その怖さだけは鮮烈に覚えている。

「たまずさ」の意味は手紙、結び文、恋文。
種の形が結び文に似ているから、そう呼ばれたとか。

 

どれどれと種を取り出してみたら
確かに小さな結び文を思わせるような珍しい形をしている。

むかしは恋文を、こうして結んで渡したのかな。

 

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