2015-06-03
雨とドクダミ
本日は雨。
窓越しに家の裏手に目をやると、あたり一面
「ドクダミ」の花が咲いている。
雨によって深く沈んだみどりの葉と、可憐な白い花とのコントラストが際立ち、
その風景はとても美しい。
「ドクダミ」という植物があるのは知っていた。
「ドクダミ茶」とかあるし、なんか薬草なのではないかというのも
なんとはなしに知っていたと思う。
でも、きっとその名の通り毒々しい植物なんだろうとイメージしていた。
魔法使いのおばあさんが、まがまがしい色の草花を
鍋に入れて煮込んでる…、みたいな。
ごめんなさい、ドクダミさん、誤解していました。
ドクダミは日陰の湿った場所を好む草で、その生命力、繁殖力はとても強く、
よって雑草あつかいされる事が多い。
葉っぱには独特の強い匂いがあり、それが由来で
「毒をためている草」「毒ため」転じて「ドクダミ」の名になったという説がある。
僕は、この匂い、そんなに嫌いじゃないけどね。
どこにでも生えている野草の割には、薬草としても優秀で、
古くから人々に大いに利用されてきたらしい。
抗菌作用、傷口の止血、高血圧、動脈硬化の予防、便秘、風邪、蓄膿症、冷え性、
等など等などに効果があるというから、じつに見事な万能薬ぶりで、
それゆえ、「十薬」という別名もある。
また、その効能によって「毒を矯(た)める(治すの意)」「毒ため」が、
その名の由来だという説もある。
うーん、どっちなんでしょうね。
さて、そのドクダミが、
小さくて可愛らしい花をあちらこちらに咲かせる季節になってきた。
花は6月から7月の間、梅雨の時期が近くなると咲きはじめる。
続けと、紫陽花も咲き始める。
もうすぐ、雨の季節です。
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