2010-08-11

Adios y Gracias, Gran Capitan.

グティが退団を発表した翌日、レアル・マドリードのキャプテン、
ラウルことラウル・ゴンサレス・ブランコも退団を発表した。

 

17歳4ヶ月でトップチームデビューというクラブ最年少記録を打ち立てた、
スペインの至宝、レアル・マドリード(マドリディスモ)の象徴と言われた偉大なるキャプテンが
チームを去る時がついに来てしまった。

 

レアル・マドリードで過ごした18年間で(トップチームで16年)、
これ以上ない程の数々のタイトルや記録を残した。

 

リーガ・エスパニョーラ優勝 6回

チャンピオンズリーグ優勝 3回

スペイン・スーパーカップ優勝 4回

インターコンチネンタルカップ優勝 2回

ヨーロッパスーパーカップ優勝 1回

 

今季のレアル・マドリードは、王者バルセロナからタイトル奪還を果たすべく
名将モウリーニョ監督が就任した。
監督からは戦力と考えていると言われながらも、チームを去る決断を下すのは容易ではなかったはずだ。
特にラウルの場合は…。 レアル・マドリードというチームでキャリアを終える事は本当に難しい。
それ程、レベルが高く、いつだって最高を求め続けられるからだ。
それはラウル自身が一番わかっている事なのだろう。

 

彼がマドリードを去り、新たな挑戦の地として選んだのは、
“鬼軍曹”の異名を持つマガト監督率いるドイツ、ブンデスリーガのシャルケ04だった。
チームに加入して3日後に行なわれたプレシーズントーナメント「リーガ・トータル・カップ」で先発出場。
翌日に行われたバイエルン・ミュンヘンとの決勝でも先発出場し、
移籍後2試合目で初ゴールを含む2得点を決め、シャルケの選手として初のタイトルを獲得した。

 

レアル・マドリードの象徴と言われた彼が
白いユニフォームを着ていない事にまだまだ違和感を感じているが、
すでに彼自身は気持ちを切り替え、新しいスタートを切っている。

 

新天地で再び輝きを取り戻し、グティ同様、
彼の残されたフットボール人生が素晴らしいものになるよう心から祈っている。

 

何歳になろうと、どこへ行っても、彼はマドリディスモの象徴であり、
それは決して色褪せる事はないだろう。

 

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