2010-08-09

鴨川:コヅカ・アートフェスティバル2010

昨日は鴨川市金束(こづか)の「アートガーデン・コヅカ」を中心とした屋内・屋外展示、
ライヴ、ワークショップ、 さらに近隣のアーティストのオープンアトリエも含んだ、
里山にゆるやかに広がるネットワーク型のアートイベント
「コヅカ・アートフェスティバル2010」へ。

 

でも、せっかく鴨川まで来たのだから、以前から行きたかった「大山千枚田」へ立ち寄った。

 

能登出身のワタシとしては、輪島の千枚田とつい比べてしまう。

 

輪島の場合は実際に千枚以上有り、日本海に向かってなだれ落ちるように海岸まで続いている。
ここは輪島に比べると規模は随分と小さいけれど、まわりが里山に囲まれ、緩やかで長閑な雰囲気が美しい。
東京から一番近い棚田の里であり、また、日本で唯一雨水のみで耕作を行っている天水田だそうで、
映画「禅 ZEN」で、とても印象的なシーンが撮影された場所だ。

 

すでにバテバテの部長

 

その後、まだ少し時間があったので、今回のイベントでオープンアトリエをやっている
「器 宮内」さんへ寄った。
お子さんや猫ちゃん達に迎えられ、奥様が冷たいお茶を出して下さったので、一休み。
築150年という古民家に宮内明久さんの作品は何ともしっくりと収まっていた。

 

 

毛を逆立てた猫ちゃんに威嚇される情けない部長

 

そして、今度こそ「アートガーデン・コヅカ」へ向かう。
が、駐車場からは徒歩約20分、緩やかながら山道を登るという…。
真夏じゃなければ別に構わないんだけど…。
でも、ラッキーな事にシャトルバスがタイミング良く来たので、上まで乗せてもらった。

 

今回が初めてだったので、まずその立地にびっくり。
なーんにもない山の中に野外ステージと大きなログハウス「森の家」が現れた。
裸の子供達が走り回り、まだまだバブー状態の赤ちゃんも大勢いる。
犬達も森の中を自由に駆け回っていて、何ともピースフルだ。

 

その中に知り合いを発見!
久しぶりだったのでお引っ越しの報告をすると彼ら一家も君津に引っ越したとの事。
東京恵比寿で出会った我等が久しぶりに再会したら共に房総暮らしになっていた。

 

  

 

 

夕暮れ前からライブも始まり、いつの間にか辺りはとっぷりと闇に包まれていた。

 

さて、街灯もない山道はちょっと怖いので帰りも下までバスに乗せてもらおうと思ったのだけど、
バッテリーの故障で営業終了との事。

 

仕方がないので勇気を出して、1号、部長と歩き出したはいいが、道も足元さえもまったく見えない。
新月が近いという事もあって月灯りは暗く、かすかな星の輝きと
通り過ぎて行ったイベント関係の車のライトが照らした残像だけが頼りだった。

 

ちょっとやそっとの田舎でも、ここまで暗くないぞ。本当に真っ暗闇なのだ。
でも、しばらくすると恐怖感も少しずつ無くなっていった。

 

目を凝らすと小さく儚い薄黄緑色の点が見えた。
蛍だ。 大きなゲンジボタルと違ってチビッコのヘイケボタル。
1号と一緒に見つけながら歩いていると下の道路に無事到着した。

 

ハラハラドキドキで楽しかったけれど、これからは常にバッグの中に懐中電灯を持ち歩く事にしよう。

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