部長の犬種
爽やかな秋晴れにちょっと遠出へ。
部長、ホントに気持ち良さそうだ。
わ、笑っているのか?!
ドッグランで遊んでいると、部長と同じ犬種のアプリコットのトイ・プードルがいた。
最近ではすっかり流行りの犬種となったトイ・プードルだが、
部長が我社にやって来た頃にはまだそうでもなく、公園にはミニチュア・ダックスが溢れていた。
が、今ではどこへ行ってもテディ・ベアカットのアプリコットやレッドと言われる
茶系のトイ・プードルで溢れている。
さて、そのアプリコットのトイ・プードルとちょっと遊んだ後、飼い主さんの女の子が一言。
「この子の犬種は何なんですかー?」
「…?」
「え? あ、同じトイ・プードルですが…」
「へ?」「え?」「あ、でも…」
同じ犬種を飼っている飼い主さん同士というのは、自分達の飼っている犬種が一番だと思っており、
どこか連帯感にも似た同類意識を持っている事が多い。
その人から上記のような質問を受けるという事は、そんなに部長はどこか「変」なのか?
そう言えば、ここまではっきりと言われた事はないが、
「トイ・プードル?」「はい!」「ですよねー。」的な事は良くあるし、
すれ違い様に女子高生だかに「子羊?」と言われたり、
毛がモコモコに伸びていた頃には女子中学生だかに「チャウチャウ?」と言われた過去を持つ。
ま、ここまでくると「…な、ワケないだろっ!」だが。
部長、あなたは確かに世に溢れているテディ・ベアカットとはちょっと違う…かも知れない。
何年もトリミングに行っている間に、現在のようなオリジナルのカットになってしまったのだ。
夏なんて良かれと思い一段と短く刈られ、角刈りのようにも見える時がある。
一応、女の子なんだけど…。
その飼い主さんに悪気はなかったのだろうけど、その後言い訳をすればする程、
「このちょっと変わった子がウチの可愛いココちゃんと同じなの??」的な空気を感じてしまい、
少し気まずい気持ちになってしまった。
でも、部長。
私にとっては別に犬種が何でも、角刈りでも、色が変でも、、、部長が一番だよ。