2009-10-23

「皇室の名宝 – 日本美の華 – 」

1号がブロガープレビューに選ばれ一足先に見に行った「皇室の名宝 – 日本美の華 – 」へ
今度は二人で行って来た。
先日のプレビューの後、子供のように興奮して帰ったきた1号から話を聞いていたので、
一緒に見に行くのが楽しみだった。

 

さて、まずは伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の動植綵絵(どうしょくさいえ)。
いやあ、こんなの見たことない。なんでまあ、こんなの描くかなあ、、、と。
「鳳凰」「蝶」「鶏」「鸚鵡」「孔雀」。
奇妙な形や模様を持つ、とても美しい生き物たち。
でも、こんなの描こうと想像するだけでも緻密で大変そうなモノばっかり。
だけど、好きなんだろうなあ、そういうのが。

 

「牡丹」「芍薬」。花弁多いのに、、、。
「松」「南天」「梅」。葉っぱ、実、花の数多いのに、、、。
どーして、わざわざそれ選んじゃうんだろうなあ、、、。

 

見ている内に「ああ、鸚鵡。描きたいわなー、この人だったら、、、」と妙に納得してしまう。
「虫」好きだろうなあ、、、。
「魚」「貝」「虫食いの葉っぱ」ああ、やっぱり、と。

 

唯一無二の誰にも似ていない強烈な個性と忍耐に参りました。
素晴らしかった!

 

ところで、「秋塘群雀図」や「蓮池遊魚図」など、
こっそり、異種が描かれている作品は何か意味があるのだろうなあ…。

 

これだけの若冲を見るには脳の情報処理に思いっきり負担がかかり、
最後はぐったり疲れてしまったけど、その他の展示も面白かった。
個人的にとても好きなのは、昭和の大礼(昭和天皇即位)のお祝いとして
皇后様から昭和天皇に贈られた平福百穂(ひらふくひゃくすい)の六曲一双の「玉柏(たまかしわ)」という屏風。
金の背景に柏の葉の緑のコントラストが鮮やかで、枝にはつがいの仲睦まじい鳩が控え目にとまっている。
葉の緑色は印刷物では残念ながら再現できず、本物を見なければその美しさはわからない。
清らかで澄んだ美しさにしばらく動けなかった。

 

さあ、次は、滋賀のMIHO MUSEUMの「若冲ワンダーランド」に象さんを見に行かねば。

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