2015-07-20
by Yla

蓮朝

突然梅雨が明けたと思ったら、いきなりの猛烈な夏がやってきた。
忙しさにかまけて放ったらかしにしていた庭の手入れを、二日間に渡りフラフラになりながらやる。
文字通りフラフラになる。
体重が2キロばかり減る。

 

この季節はまた蓮の季節でもある。
近くには綺麗な蓮を見ることが出来る場所がいくつかある。
ここ数日中には、きっと見事に咲いているであろう大蓮を見に行こうと思っている。

 

ところで不思議な事に、自然の蓮池というのは、ある種の不連続性を持っているらしい。
去年まではびっしり見事に咲きほころんでいた蓮池が、
今年は蓮自体まったく見当たらないという現象が生じる。
こっちに引っ越してきて最初の夏、近所に見事な蓮池を発見した。
同じく見に来ていたおじさんに話を聞くと「去年までは蓮なんて一本もなかったのになあ…」と言う。
そんなあ、からかって、、、とその時は思っていたのだが、
数年間あたりの蓮池を観察していると、どうやらそういう事も有る話らしい。

 

知っている人にとっては当たり前のことかもしれないけど、からっぽの水面を見つめながら、
ひょっとしたら去年の見事な蓮はすべて夢だったのもしれない、、、
なんて思いにふけってしまうのも、なんだかちょっと不思議なものだ。

 

 

さて、この絵は「蓮朝」

数年前に描いた朝靄の中、瑞々しく佇む蓮の絵。

 

日が登るとともに蝉たちがいっせいに鳴き始める。

今日も暑くなりそうです。

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