2009-10-23
by Yla

若冲再び

先日のブロガープレビューに参加した折に、

事務局の方からありがたく入場券をいただいていたので、

今度はイラテック2号サトコと共に、もう一度「皇室の名宝 日本美の華」展に出かけてきた。

 

21日水曜日正午、本日は快晴なり。

ジャクチュー再び、リターン・オブ・ジャクチュー、

ジャクチューの逆襲、ぎゃくしゅー、ぎゃくちゅー、じゃくちゅー、、、、

などと苦しいオヤジギャグを連発しながら、上野駅に降り立つ。

 

いつもなら上野には車で行くことが多いのだが、今回は展覧会後のお楽しみ、

上野ガード下居酒屋めぐりのため、山手線を利用することにしたのであった。

また前回はプレビューのため、時間が限られていたので、若冲「動植綵絵」に的を絞って鑑賞したのだが、

今回は時間的にも余裕を持って出かけ、他の作品も「じっくり」見ようという心づもり。

 

 

まずはいきなり東京国立博物館前の本展の大看板を「じっくり」と見る。

あらためて見るとこれって、すごいコラージュだよな、

左に若冲群鶏、右に松園の姫様、下に永徳唐獅子、

でもって、後ろに横山大観の金富士がドーン。豪華です。じっくり。

 

入場。

会場はまあまあの混み具合だけど、平日の午後ということで、

薬師寺展や阿修羅のときに比べると比較的ましかも、、、といった感じ。

でもまあ、若冲ルームはやはり人気の的らしくおばさんパワーに満ち満ちている。

で、そのおばさんとおばさんの間をぬって、再び若冲をじっくり、、、。

時間を置いて再見したため、新たな発見もいっぱいあって、再び深く感動。

 

もちろん、他の作品もじっくり。

じっくり見れば見るほど、どの展示物も素晴らしいものばかりで、ため息の連続なのだが、

中でも「七宝月夜深林図額」と「七宝四季花鳥図花瓶」、七宝焼きの2作品が妙に心に残った。

というのも、そんなに工芸品の類いが好きという事でもないため、

こういう機会でもないとあまり鑑賞しなかった、ということがひとつ。

それと「七宝焼き」という工芸に対してこれまでは、

なんとなく有閑層のカルチャースクール趣味みたいなイメージを持っていたのだが、

この2作品によってそんな「七宝」に対するイメージが大きく覆されてしまった、ということ。

とくに「七宝月夜深林図額」は、前回見たとき「きれいな水墨画だなあ、、、」と、

絵だとばっかり思い込んでいた。

で、今回、これが絵ではなくて、七宝工芸作品だと知り、大いに驚かされた次第。

 

翌日、Kan925のジュエリーデザイナー神田氏と会食した際に、

さっそくこの件を話し、七宝焼きに関しての多少のレクチャーを受けてみたのだが、、

それでもさっぱり分からない。どうやったら、ああいうものが作れるのか、、。

七宝についてもうちょっと突っ込んで調べてみようかな、、などと思ってしまった。

 

 

さて話を戻し、そんなこんなのまさしく名宝展、

閉館時間の5時まで、実にじっくりをじっくりしてから会場を後にした。

 

外に出ると、素晴らしい夕景が広がっていた。

紅い群雲に新月の図、、、うーーん、なかなかよく出来てる。

これもひとつの名画です。

 

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